サーフボードにはさまざまな種類があり、それぞれに独特の乗り味があります。
ボードの長さ、幅、厚さなどが違えば乗り心地も変わりますが、特に重要なのがレール形状だと思います。
レール形状は、サーフボードの反応性や操作性に大きな影響を与え、サーファーの好みのスタイルに合わせ選ばれるポイントでもあります。
レールが薄いもの、厚いものなど、形状一つでボードの特性が大きく変わります。
個人的には程よく反発もあり、比較的多くのコンディションで使用できるミディアムあたりが好みです。
皆さんのボードのレール形状はどんなデザインですか?
まず紹介したいのが
・フル(ボキシー)、こちらはローとは対照的に厚みのあるレールで、力強い脚力を持つサーファーや体重があるサーファーに好まれます。このレールは、波のパワーを活かした力強いサーフィンが可能で、小波や力のない波でも軽い力でコントロールできます。厚みがある分、反発がありそれだけプレーニングもするのでボードもよく加速します。
・続いてミディアム(ダウン)です。これは70年代のカリフォルニアなどでシングルフィンに多く見られたレール形状で、現代のショートボードではあまり見かけません。このレールは、テーパーとボクシーの特性を兼ね備えており、反応が良くスピードが出やすいのが特徴です。サンディエゴスタイルのフィッシュや、エッグなどのモデルに多く採用されています。
・最後にローレール(テーパー)です。これは薄く削られたレールで、軽い力でボードが反応しやすいのが特徴です。テーパー・レールは、体重が軽いサーファーや、力をあまり入れずにサーフィンしたいサーファーに人気があります。反応が良いため、パフォーマンス系のボードにもよく見られます。また、硬い波のフェイスでのコントロールが優れており、リーフブレイクやいい波用のボードに多く採用されています。
それと、プラス豆知識💡
以前どこかで見かけた、ハルスタビーのレールについても触れておきます。このレールはとても薄く、薄いほどスピードが出るのが特徴です。ハルスタビーは、レールを波に入れてターンするのではなく、レール付近のボトムを波に押し付けてターンするため、この薄さがスピードに直結します。水の抵抗を最小限にすることでスピードが生まれるというわけですね。
最後にエッジ・ボードのレールデザインについて。最近日本でもよく見かけるエリスさんのエッジボードが人気ですね。このレールは、ジョージ・グリーノウさんが開発したもので、ボードを傾けた際にチェイン(峰)と言われるエッジ部分が水の抵抗となり、ターンを容易にします。
いつか乗ってみたい。
日本の波でもとて調子良さそうにサーフィンしている映像を拝見したことがあります。
サーフィンの楽しさは、こうしたボードの特性を知り、自分に合ったものを見つけることにあります。それぞれのレール形状が持つ特徴を理解し、あなたにピッタリのボードを選んでください。