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2024.09.13
サーフボードを加速させるためには
ライディング中に意識すべきパワーゾーンについての記事に続いて、今回はサーフボードを最大限に加速させるためのファクターについていくつかポイントを記載したいと思います。
せっかく波のパワーゾーンをキープしているのに、スタンスが悪くては波のエネルギーをロスしてしまいます。
失速して安定感を失う、、、
大切なポイントなので、まだライディングに余裕がない方は特に意識してチェックしてみてください。
ボード上でのバランスと足の位置(スタンス)は、ボードの性能を引き出し効率的に水を切り進むかに大きな影響を与えます。
もちろんボードの形状によって多少の違いはありますが、基本的な考えは同じものです。加速を最大限に引き出すための基本的なポイントを紹介します。
1 足の位置と体重移動について
スタンスの基本は、前足と後ろ足のバランスです。肩幅より少し足を開きます。前足はボードの中央付近(一番幅があるところ、ワイデストポイントと言います)後ろ足はボードのフィンの上に置きます。前足は加速を得るために重要で、後ろ足はターンや加速の微調整に使われます。軸となり、そこから旋回します。
前足に重心をかけることで、サーフボードがよりフラットに水面を滑りスピードが増します。ダウンザラインというシュチュエーションで、簡素にいうと波を上から下へ滑り降りる時です。このとき、膝を軽く曲げて、リラックスすることがポイントです。波のエネルギーを利用して加速する場面です。逆に、後ろ足に体重をかけるとターンがしやすくなりますが、スピードが減速します。この状態の時は特に波のトップやボトムで、レールを使ったターンの時に意識すべきポイントです。イメージしてみてください。常に後ろ足に重心を置くとターンなどの旋回には有効ですが、加速したいシーンでは失速の原因になります。
瞬時に波のブレイクを判断して、適切な荷重が必要となります。ターンの時は後ろ足荷重、加速したい時は前足荷重。と言ったイメージです。
2 上半身の動きとの連動
上半身の動きは、サーフボードの加速において必要な要素です。例えば、波の斜面を利用して加速する際、体を前方に倒しながら上半身を進行方向に向けるとより加速します。このとき、肩と腰を波の進行方向に開き、体全体で力を前に伝えることで、スムーズに加速します。
また、波のフェイスを上下に動くアップスダウンも有効です。膝と腰を使い、ボードを波の面に押しつけてから持ち上げる動きを繰り返すことで、スピードを引き出します。抜重するとよく表現されます。ボトムからトップへ駆け上がる時に押し付けた力を抜き、トップからボトムへ降りるときはボードを踏み込みます。そうすることで、ボードはギアを上げて加速します。
3 重心
低く姿勢を保つことでボードに荷重し、ライディング中での安定感をもたらします。重心が高いとバランスを崩しやすく、波の力を効果的に使うことが難しくなります。膝を曲げて低い姿勢を保ち、目線を進行方向に合わせリラックスします。これにより、波のエネルギーを最大限にボードに伝え、より速く進むことができます。ポイントは深く膝を曲げればいいというものではなく、程よくです。
4 目線
目線は、常に次のセクションを捉えます(行きたい方向を見るということ)。ライディング中は、目線を常に進行方向に向けることで、自然と体の向きが調整され、余計な力が入らずスムーズに加速できます。逆に、足元や後ろを見てしまうと、ボードが不安定になり、スピードが失速する原因になります。初心者の方に特に見かけます。テイクオフ時にボードの先端や足元を見てしまい、ズルズル、、、、と言った感じで失速、というパターンも同じことです。見かけると非常に残念な感じです。テイクオフ時から顎を下げずに、目線を保ったままを意識してみてください。進行方向に向かって体が自然に開き、前足も出やすくなり今までよりスムーズにテイクオフができるようになるはずです。それにより、早いセクションを抜けられる確率も格段に上がります。行きたい方向に視線を向けるということは、加速を得るためにとても大切です。
いくつかのポイントについて書きましたが、ターンやトップアクションを成功させるカギはスピードです。そのスピードを得るために今日お話ししたポイントを海の中で意識してみてください。一つ意識を変えるだけで、また違う視線からのヒントが見えてきて、結果それがステップアップに繋がるはずです。同じ波が来ないため全く同じシュチュエーションではありませんが、意識することはできます。その細かい一つの動作が自然に出きるようになった時に、また次の課題を見つけていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
こんな記事を書いて欲しい等、皆さんの意見をお待ちしています。
また、海で一緒にセッションしてアドバイスして欲しい等のお問い合わせもお待ちしています。
何かワンポイントアドバイスさせていただきます。
それではまた!
HAVE A GOOD DAY. -
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