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2024.08.28  

FISHとは

FISHは、カリフォルニア州サンディエゴのガレージシェイパー、スティーブ・リズさんによって1960年代に考案されたデザインとされています。

当時のオリジナルデザイン。当時16歳くらいだったと見たことがあります。

もともとはニーボーダーだったリズさんがロングボードをリシェイプしたのがきっかけとなり誕生しました。のちにスキップフライ氏がオリジナルデザインをもとにFISHというデザインを確立し、ボブミツベンさんや、ラリーメイブルさん、今はジョシュホールさんや数々のカリフォルニアを代表するシェイパーへその技術はしっかり継承されています。

リズさんの一番弟子は、リッチパヴェルさんとされています。

このように色々掘り下げていくと、点と点が線になっていく。

ルーツは同じで、そこから現代を代表する素晴らしいシェイパーへ継承されている様が、サーフィンの奥深さを物語っています。

本当に一言では語り尽くせません。

以前投稿した、エリスエリクソンさんが、当時のオリジンを試乗しています。

また、ここからオーストラリアへも広まり、伝統のあるクラシックの火付け役KEYO SURFBOARD。(ボブマクタビッシュさんや、ジェフマッコイさんなど、オーストラリアのサーフィンの土台を築き上げてきたレジェンドシェイパーの方々が所属していた)リズさんの弟子、リッチパヴェルさん直伝の技術が渡豪しました。

他にはリッチさんから、2015年最も売れたサーフボードTOMOデザインシェイパー、ダニエルトムソンさんへも。

父親はマークトムソンさん。もちろん有名なシェイパーです。

そしてカリフォルニア・オーストラリアというサーフィンIndustryで認められるデザインとして確立していきます。

当時はシングルやログが主流の中、リシェイプされた短いボードは革新的なデザインだったんだろうなぁと言うのは、簡単にイメージできます。

当初はニーボードとして開発されましたが、スキップさんによりサーフボードにも応用されたいう事です。このオリジナルのフィッシュデザインは「サンディエゴフィッシュ」と言われています。

”サンディエゴフィッシュ”

とてもレガシーを感じる深い響きです。

 

フィッシュボードの最大の特徴は、深く切れ込んだ「フィッシュテール」です。このテールデザインにより、波に乗った際に驚異的な加速力を発揮します。幅広のアウトラインが大量の水をボードの下に流し込むことで、ハイスピードを維持しつつ、ターン時には片側のテールとフィンを使って機敏な動きが可能となります。

イメージ的にはピンテールが二つあるということです。

 

フィッシュボードのフィンは、直進性と加速性に優れた「キールフィン」が相性がいいと言われています。左右に一本ずつ配置されるキールフィンは、直線的なスピードを追求するサーフィンに適しています。片面が湾曲している回転性の高いシングルフォイル、両面が湾曲している滑らかなダブルフィルとあり、好みにより選択することが可能です。

下画像左のFISHはシングルフォイル。

先日ブログで紹介した、Hくんのライディングを見ていただければ分かる通り、非常に回転性の高いデザインです。

フィッシュは、特にパワーのない小波でもスムーズに滑走する能力を持っています。テールエリアが広いため、波のパワーゾーンから外れても失速しにくく、早いテイクオフから高速で波のフェイスを駆け抜けることができます。レールtoレールの切り返しが容易で、ルースな乗り味が魅力です。そのため、ゆったりとしたトラックを描きたいサーファーや、リラックスしたライディングを楽しみたい方に向いています。

伝統的な「レトロフィッシュ」は、幅広で厚みのあるデザインで、キールフィンには通常ウッド製のフィンが使われます。当時、スキップさんやリズさんに絶大な信頼を得ていたラリーゲファートさんという有名なクラフトマンが代表的です。

これにより、加速性と安定性が高まり、美しい見た目も魅力です。現代のフィッシュボードは、デザインが進化し続けており、扱いやすさも向上しています。そのため、初心者から上級者まで、幅広いサーファーに愛用されています。

フィッシュボードを選ぶ際には、できるだけ自分のイメージを確立し、フィンの形状やフォイルに拘ってみてください。先ほども述べましたが、フィンが両面フォイルか片面フォイルかによって、ターンのフィーリングが変わります。フィンプラグのあるボードなら、好みのフィンを選んで取り付けることも可能です。伝統的なスタイルやレトロな雰囲気を重視する場合は、グラスオンフィンが魅力的です。

フィッシュデザインのサーフボードは、スピードと安定性、そしてリラックスしたライディングを楽しみたいサーファーにとって、理想的な選択肢です。

ぜひ一度乗ってみてください。

また新しいサーフィンの一面を体感することで視野が広がり、豊かになることは明快です。

それではまた!

 


HAVE A GOOD DAY.

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