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2024.09.19  

フィンセッティング クアッドについて

先日ツインザーについての記事を書きましたが、今日はクアッドについて。

まだツインザーの記事を見ていないよと言う方はこちらをご覧ください。

誕生は1970年代後半から1980年代初頭にかけて、サイモン・アンダーソンさんなどのシェイパーたちが、ボードに4枚のフィンを配置することで、より優れたスピードとドライブ力を実現しようとした事がきっかけで誕生しました。

サイモンさんは、トライのパイオニアと認識していましたが、クアッドも手がけていたようです。多大なrevolutionに貢献しているサイモンさんは、やはり凄い方なんですね。

それではまず、ツインザーとクアッドにはどのような違いがあるのか。

見たまんまで言うと、両サイドの外側のフィンの大きさが違います。

ツインザーは主に小波やミディアムサイズの波に向いています。このセッティングは、通常2つのフィンがメインとなり、その後方に小さな「スタビライザーフィン」を配置することで、従来のツインフィンとは異なる更にスムーズなターンとスピードを実現します。ツインザーの特徴として、特にドライブ性能が高く、スピード感を得やすい一方で、ターンの際のグリップするようなフィーリングが魅力です。クイックなレスポンスとスムーズなライディングが求められるシュチュエーションに向いています。

 

一方でクアッドフィンは、特に大きな波や、ホローで面が硬くパワーのある波に適しています。特徴は、強いドライブ性能とスピード性です。ツインザーよりもサイドフィンの面積がある分安定性が高く、波のフェイスをしっかりとホールドする感覚が得られるため、より深いラインを攻められます。

 

クアッドの利点は、その圧倒的なスピードとドライブ力です。4枚のフィンが波の力を効率的にテールへ促し、推進力にシフトしプレーニングをブーストします。このため、波が大きくパワフルな状況でもスピードを維持しやすく、長いラインを描くようなターンにも向いています。クアッドは、スピードに乗ったまま直進する力が強く、オープンフェイスの波にも向いています。特に、大きな波や速いセクションでは抜群の操作性の高さを誇ります。

また、クアッドは回転性能も優れています。フィンが4枚あることによりスムースに水をリリースし、波に対するグリップ力が増します。これにより、波のフェイスにしっかりとボードが張り付くような感覚を得られ、ターン時の安定性が向上します。ハードなターンやカービングにおいて、クアッドは安定感をもたらし、パフォーマンス性を向上します。

このようにクワッドとツインザーでは波のサイズやコンディションに合わせて使い分ける事で、それぞれの利点を最大限に引き出します。

もしもチョイスで迷うタイミングがある時はぜひ参考にしてみてください。

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